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2011年2月28日

結婚式

誓いのキス

昨日、いとこが結婚式を挙げた。
親族の結婚式に招かれたのは、これが初めてになる。
彼女とは自分が子供のころこそよく一緒に遊んだものの、物心ついてからは一緒にあうこともなくなり、すっかり疎遠な関係となっていた。
それが数年前に祖母が他界したときに再開、偶然にも、今回の新郎と伯母の対面にも立ち会うことになり、妙な親近感を覚えるようになって。

そんな彼女もついに結婚である。
祖母の家でいつも一緒にあそんでいた従姉妹がウェディングドレスに身を包んでいた。
伯父に手を引かれ、バージンロードを歩いていく花嫁。
しばらく会っていなかったながら、感慨深いものがあった。

披露宴で友人の方々からの催しやメッセージで、笑顔と感涙を浮かべる新郎新婦。
その空間にいるみんなが、人生の節目を、新しい門出を迎える二人を祝っている。
幸せとはあたたかいものだと聞く。
確かに、その場を共有したぼくも、暖かく柔らかな空気を感じていた。
新婦の妹さんに「一緒に撮ってあげる」なんて言われて前に押しやられて。
新郎新婦の間に入ったのだが、どこからともなく「......だ、誰?」「誰?誰誰?」なんて言われる始末。
「すいません、新婦の従兄です」
「そらわからんわ」一同笑顔。
何から何まで、幸せに進んでいくようだった。

結婚式とは、一生のうちで数少ない、新郎新婦が主役になる場所だという。
しかし、ぼくは新郎新婦を含めた全員が、二人のために幸せを紡ぐ時間だと感じた。
新郎新婦に向けられている祝福の心、それが見えない蒸気のように、披露宴の会場を包む。
幸せとは分けつ分けられつつ享受していくものなのだなぁ、なんて。
伯父に「次はあんたのばんやな」なんて冷やかされ、苦笑が漏れる。
「幸せ」という単語を何度も反芻しながら、ゆらゆらり帰路についたのであった。

惜しむらくは、我が不仲の兄と、今回も和解に至らなかったことか。
まあお互いいい歳なので、そのうち、そのうち。

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