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2010年6月30日
高松紀行5・痛快高松港

コンサート会場を出たとき、ぼくはまさに酔いしれたような、吐き出された湯気のごとく、漂うような心地だった。
ああ、夢が夢ならそれでもかまわない。
この宵から覚めてしまえば、またいつもの日常に戻る。
でも、想いを募らせて臨んだ一夜の記憶は、しばらく色あせそうにない。
ますます美化されながら、ぼくの中でさらに大きな熱情へと膨らんでいくのだろう。
さて、のんきに余韻の湯気でのぼせてばかりもいられない。
のぼせていたぼくが潮風に我を取り戻したとき、同行者が、会場に来ていた友人と語り合っていた。
もう時計は22時すぎ、会場に入ってから4時間ほど経っている。
それでも、この感動的な一夜、共有せずにはいられない。
ぼくも半ば興奮気味に、ライブに想いを彼女たちにぶちまけていた。
とここで同行者が、
「なあ、今から食べられるうどん屋知らん?」
......えっ、今から?
というわけで、時間的に最後のうどん屋さん、「五右衛門」さんへ。
カレーうどんが名物、だそうだ。
もちろん注文はカレーうどん。
注文後、ほどなくして広めの器がぼくらの前に差し出される。
服に飛び散らないよう気をつけながら、ツルリとした食感の麺をすする。
......旨い。
間違いなく自分が今まで食べたカレーうどんのなかで3本の指に入る。
量が少な目だったので、あっというまにダシまで平らげてしまった。
カレーうどんを平らげたら、いよいよ帰路。
タクシーを捕まえて、フェリーの待つ高松東港へ急いだ。
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